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織田広喜先生についての話 その2

2011年11月15日(火)

すっかり、ご無沙汰してしまいました。
織田広喜先生の話を引き続きしましょう。

ある日の出来事である。

いつものように織田先生宅へ作品を頂きに伺った。

ちょうど玄関先で出前のお兄さん風の方と一緒になった。

「何か出前でも先生が取ったのだろう。」と思いながら、
一緒に玄関へと入ると、いつも会うお手伝いさんがいつものように、

「先生は最後の仕上げ中なのでお待ちください。」

と言われる。

織田先生の玄関はとても広い。

一人、二人の男が座って待つスペースは十分ある。

そこで、一緒に入った出前のお兄さん風の方に興味を持った。

器を取りに来たようではないようだ。

どうやら、出前の方ではない。

「画商さんですか?」と無難な質問を私はしてみた。

出前のお兄さんと思っていた人は「二科会の会友です。」という。

画家であった。

「織田先生が私の個展に来てくださり、作品を買ってくれたのです。今日はその代金を頂きにきました。」

というのである。

こりゃ、驚いた!

画家が画家の作品を買う????

それだけでもすごい驚きだが、織田先生ほどの大家の先生が出向いて新進作家の作品を買いにきたとは。

感動してしまった。

織田先生の優しさが感じられる。

若い画家を応援しているのであろう。

本来、新進作家を応援するのは画商の私たちがすべき事を先生は自然体でしてのける。

こんな先生がいるのか・・・・と心にしみた。

いつものように、先生は2階のアトリエから降りてきて
私には、お願いしていた作品を渡してくれた。

この若い画家には封筒を渡していた。

なんの説明もなく、いつもの優しい笑顔で。

たまたま、居合わせことで知った出来事であったが

先生は、何事もなかったような風貌である。

私なら、ついつい言ってしまうだろう。

「この作家の絵を買ったんですよ。」と少し自慢げに。

先生は違うのである。

誰かに知らせたいのでもなく、誰かに自慢したいわけでもない。

いくらでも出来たはずである。全くそんな、素振りもない。

優しさの器、心の広さが違うのである。

また、織田広喜先生が好きになってしまった。

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