長く画商を営んでいると、突然、新進作家さんや、ベテランの作家さんから、電話やメールが
くることがあります。
画廊も大変ですが、画家さんも大変な時代なのでしょう。
用件は「絵を取り扱って欲しい。」や「絵を買い取って欲しい。」という内容です。
大家の作家もなかなか売れない時代ですから、早々、簡単に引き受けるのも辛い所です。
ですが、まずは作品を観てから判断はしています。
中には昔は、人気のあった作家や売れっ子作家だった方もいます。
前にもお話しましたが、交換会で相場がつく作家であれば、取扱っても問題が無いという事に
なるからです。
常に相場にアンテナを張っていないと、大損をすることにもなるので、日々、勉強です。
本来、作家を育てる(パトロン)になるのは画廊の役目のような時代がありました。
現在でも、そうであるべきなのかもしれませんが、このコロナ禍、不景気な中、画廊もそうですが
作家さんという仕事は厳しい時代を迎えているのだと考えています。
- 前の投稿:「画商の絵画取引の場、交換会について⑤」→
- 次の投稿:「画廊の風習は古い?」→