前回は「交換会」と「オークション」の違いを簡単に説明させて頂きました。
今日は、「交換会」はどんな事をするのかをお話したいと思います。
「交換会」は色々な画廊が会主になって会を発足しています。月に10回ほどはあり、毎月開催されます。
事前に売り物(売りたい作品)を会主に預けます。
会主は売り順を決め、順番に作品を出しスタート価格を言い、業者間で競りが始まります。
「交換会」では、日本画メインの会、洋画メインの会、版画メインの会、現代美術メインの会と
言った会があります。
業者間の取引ですので、作家、図柄、保存状態等を一瞬で見定め、買い相場が決まっていきます。
売主は自分が予定をしていた相場からかけ離れていた場合などは「引く」といい、売らずに下げることができます。
こうして売り買いが進んでいくのが「交換会」です。
相場が少しでも高くついて欲しいのは売主としては、当然の事ですよね。
先程、お話したように、作家、図柄、保存状態の他に相場が変わってくる大切な物が1つあります。
それはまた次回にお話しましょう。
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