「君の膵臓を食べたい」
先日、こんなインパクト抜群の本に出会いました。
本屋大賞の2位に選ばれた作品だそうです。
私自身これを読んでとても心の栄養になったと感じる作品でしたので
紹介させて頂きますね。
主人公である「僕」が病院で偶然拾った
1冊の「共病文庫」というタイトルの文庫本。
それは「僕」のクラスメイトである山内桜良 (やまうち さくら) が綴っていた、
秘密の日記帳であり、彼女の余命が膵臓の病気により、
もう長くはないことが記されていた。
「僕」はその本の中身を興味本位で覗いたことにより、
身内以外で唯一桜良の病気を知る人物となる。
「山内桜良の死ぬ前にやりたいこと」に付き合うことにより、
「僕」と桜良という正反対の性格の2人が、
互いに自分の欠けている部分を持っているそれぞれに憧れを持ち、
次第に心を通わせていきながら成長していく。
そして「僕」は「人を認める人間に、人を愛する人間になること」を決意。
恋人や友人を必要としない僕にとって桜良は初めて関わり合いを持ちたい人になる。
そして桜良からも選んでくれたことにより
「初めて私自身として必要されている、
初めて私が、たった一人の私であると思えた」と感じていく。
桜良の死により必ず訪れる別れの時を思うと
ほんと切なくなるストーリーでした。
この作品は映画化され7月28日東宝系で公開予定です。
小説の映画化って期待したものと違うことも多いのですが、
どのような作品に仕上がっているのかとても楽しみです。
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