そんなある時、山中先生は利き腕を大怪我してしまいます。
山中先生は左利きなのですが、ある日自転車に左腕を激突し、
そのまま当て逃げされてしまったのです。
左腕の拳を痛めたとかでもう、左手で筆が持てなくなってしまったのだそう。
なんともやるせない出来事です。
ところが、先生は利き手ではない右手で筆を持ち
静物画を完成させて持って来たのです。
それは利き手で書いた作品と変わりなく素晴らしい
ものでした。
「果物のある静物」4F
山中先生が利き手ではない右手で書かれた作品です。
この先生の精巧な技術は誰にも真似の出来ないものです。
これだけの巧みな技術をもった作家さんですから、
私も今後とも応援して行きたいと思っています。
先月、3月16日のことですが、テレビ朝日系列の「じゅん散
歩」という番組で山中先生の作品が紹介されました。
タレントの高田純次さんが桜新町を散歩中訪れた
「長谷川町子美術館」。
美術館の所蔵作品の中に山中先生の作品が3点あったのです。
しかも、一番の特等席に展示されていました。
美術館の作品なのでここではご紹介出来ませんが
お散歩がてら長谷川町子美術館へ行かれてはどうでしょう。
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