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洋画家・安食一雄氏の昭和62年の新聞記事

2020年07月20日(月)

洋画家の故・安食一雄氏は当ギャラリーの代表安食(あじき)の
長兄です。

先日、安食がこんなものが出てきたよって
見せてもらったのがこの新聞記事。
昭和62年(1987年)9月1日㈫のものでした。
33年も前の記事ということになります。

安食一雄氏は17歳であの「東郷青児」に弟子入りするのですが
なんでも、この自画像はその時の入門テストの課題だったそうです。
一見して大きな耳、凝視する目、通った鼻筋、
何か語りかけそうな口元、各部位にアクセントを置いた、強い印象の顔。
また、赤い縦縞のシャツに同色で縦縞に彩った背景に、
モダンなシャレた感覚がのぞく。
全体に暗いトーンだがその中から
少年の多感さが伺われる。(新聞本文より)

たまたま見た東郷の自画像に触発されて
描いたのだそうです。
中学生の時から本格的に油絵に取り組んでいた
というだけあって17歳の少年にしては
しっかりしたデッサン力を持っている。
東郷からは「ポイントをしっかりおさえている」
と、お褒めの言葉を頂いたそう。

ソファに坐す婦人像で二科展初入選を果たすのは
この2年後でした。

by Utada

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