私の知人がある時、「画商になりたいので色々と教えてください」と言ってきました。
私がいつも暇そうで楽そうに見えているのかな?と思ってしまうような突然のお話でした。
他人からみたら、楽に儲かる仕事と思われているのかな?とも考えたりもしました。
確かに会社員と違い、1日のスケジュールがきっちりと決まっているわけではありません。
拘束されることも時間に追われることも少ないでしょう。
自分でその日の予定を立てれば良いわけですから。
「画商は辞めた方がいいですよ。」とは言いません。
やり方次第では、まだまだ面白みのある仕事だと思ってます。
私が全盛期でやっていた頃とは大きく時代は変わってしまいましたが、
特に取り扱う商品が昔と今では全然違います。
今の私の取り扱う絵画では儲けるのは大変です。
作品の価値が大きく変わってしまったからです。
知人は、絵が好きで絵に係る仕事がしたいとのことでした。
趣味で儲けることを考えていないようであれば楽しい職業かもしれません。
定年後、「楽しく起業してみるよ。」と笑顔で話していました。
「くれぐれも、欲をだしては駄目ですよ。」とだけ忠告しました。
定年後にノウハウを教えることを約束して別れました。
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