今回のお客様のお問い合わせは、名前の知名度がある方の作品でした。
かなりの年月がたっている作品でしたが、遠方の方でしたので、送って頂くことにしました。
(ちなみに当画廊では送って頂く時は着払いにしています。)
送って頂く時、毎回思うのですが会ったこともない、
どんな画廊かもわからないところに大事な作品を送って頂くという事は本当に有り難いと思っています。
この信頼に応えなければいけないという使命感を持ちます。
今回の作品は婦人像のデッサン画です。
保存状態は余り良いものではありませんでしたが真作であれば何百万もするものです。
しかし、どの角度から見ても、印刷にしか見えないのです。
大切に保管していたお客様ですので、安易に贋作ですというのも失礼です。
しかし、お伝えすべきことを説明したところ、どうしても納得が出来ないご様子で、
お客様の了解のもと鑑定機関に出すことにしました。
お客様にとっては大切な作品です。
頭から全否定するよりも、形として順を追って、
双方が納得する形に持って行くのも大切な買取の仕事だと思っています。
気持ちよく最後は商談を終えたいと心から思います。