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「生誕120年 東郷青児展」に行ってきました。

2017年10月23日(月)

 

先日、損保ジャパン日本興亜美術館で開催されている

 

 

「生誕120年 東郷青児展」に行ってきました。

 

 

東郷青児の作品が初期の物から晩年に至るまで一挙に見られる滅多にない機会です。

 

 

 

 

2017年9月16日(土)~11月12日(日)


休 館 日: 月曜日

東郷青児損保ジャパン日本興亜美術館にて(西新宿)

東郷青児(1897-1978)は その大衆性 モダンでロマンチックな優美さ

 

 

 

油絵の職人的な完璧さと装飾性で知られています。

 

 

 

私にとっては自由が丘の洋菓子店「モンブラン」の包装紙が最初の出会いでしたが…。

 

 

 

条件反射で今でも東郷青児の絵を見るとケーキが食べたくなります(笑)

 

 

チラシやポスターに使われているのは

 

 

 

代表作のひとつ「バイオレット」モダンな女性像です。

 

 

 

紫のイヴニングドレスをまとった女性の目の描き方や

 

 

 

赤く厚い唇がステキです。

 

 

 

鹿児島で生まれた東郷は まだ19才の頃

 

 

 

保守的な絵画の審査に反発してできた二科展

 

 

 

二科賞を受賞したのが「パラソルさせる女」という絵で

 

 

 

入ってすぐに展示されていました。

 

 

 

これは未来派と比較されたそうです。

 

 

 

ものをバラバラにしたようなピカソ風の描き方をしています。

 

 

 

実際に統合はパリ留学の時にピカソとも交流があり

 

 

 

未来派展にも出品していたとのこと です。

 

 


今回は 初公開のプライベートコレクションもありました。

 

 

 

親交を結んだ川端康成や 宇野千代等の人々との交流を示す

 

 

 

出版物も興味深かったです。

 

 

 

彼のプライベートな女性遍歴の話は当ギャラリーの安食からよく聞かされていましたが、

 

 

「美しくて冷ややかな女の顔が好きだった」ようですよ。

 

 

 

 

 

そして、中でも見どころは 藤田嗣治と 対で制作した

 

 

 

京都の丸物百貨店の大装飾画です。

 

 

藤田嗣治は「海の幸」 東郷青児は「山の幸」という大装飾画を

 

 

 

丸物の大食堂に飾ったそうで、実に圧巻でした。

 

 

まだの方はぜひ観て頂きたい作品の一つです。

 

 

 

 

他にも 関東大震災で仕送りが途絶えたため様々な仕事をした時代に描かれた

 

 

 

挿絵やポスター 挿画 彼が装丁した本 箱の装飾画なども展示されていました

 

 

 

精力的になんでも描いた時代だったのですね

 

 

モザイクタイルの絵もありステキでした。

 

 

激動の時代に抜群の知名度を誇った画家の多彩な仕事ぶりを

 

 

 

美術作品約60点に出版物や写真などの資料とあわせて見ることのできた展覧会でした。

 

 

 

 

青児のアトリエは バウハウスの影響を受けたシンプルなデザインで

 

 

 

当時としては相当斬新なスタイル、とてもオシャレな素敵なアトリエでした。

 

 

東郷青児は未来を見据えることの出来た画家だったんだなと思いました。

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