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美術品を手放す思いは皆それぞれ。

2012年04月03日(火)

ある画廊さんから、一緒に査定をしてほしいと頼まれて、トランクルームに行ってきたことがある。

日本画、掛軸、10数点以上の作品を見て、評価をした。

お客様は他に3つの画廊さんへ問合せをしているとのことだった。

 

お互いに難しい話合いになるだろうと覚悟した。

 

 

ところが、話をしているうちに結論は簡単についてしまった。

 

 

その場で精算をし、和やかな空気の中で全てが終わった。

 

 

いつものように査定をし、いつものように買取をして

 

 

何事もなく終わったのである。

 

 

頼まれた画廊さんから、後から聞いた話だが、

 

 

その数時間後にお客様からメールが届いたそうである。

 

 

その瞬間、トラブルの文字が頭によぎったが、

 

 

それも考え過ぎで、

 

 

メールの内容は、このようなものであった。

この家は、祖父と父で50年以上に渡って美術品を収集してきました。

それが今日、ようやく整理が出来たことで安心しています。

 

 

更に、美術品のシミやキズ等を直して、再び日の目を見させてくれる機会が出来たことに深く感謝します。

 

長男としての責任が解き放され、美術品たちもとても喜んで

 

 

いると思います。

 

 

というお礼のメールであった。

 

ほっとするやら、とても勉強になった瞬間でもありました。

 

遺産としての美術品は相続したものにとっては、少しでも

 

 

高い金額で売りたいと思うのは本来、当然である。

 

 

その美術品の価値があればあるほど

 

 

倉庫に埋もれたままでいることに罪悪感にも似たものを

 

 

感じてしまう方もいるのだろう。

 

美術品を整理するといっても、色々なドラマがあり

 

 

皆それぞれの心情があるのだということを

 

 

知ることが出来た瞬間であった。

 

いつもの通り、査定して買取をする。

 

 

私にとっては、いつもの出来事でも、お客様の心情は色々なのである。

 

身が新たに引き締まる自分がいた。

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