Author Archives: ajinki29

美術品を手放す思いは皆それぞれ。

2012年04月03日(火)

ある画廊さんから、一緒に査定をしてほしいと頼まれて、トランクルームに行ってきたことがある。

日本画、掛軸、10数点以上の作品を見て、評価をした。

お客様は他に3つの画廊さんへ問合せをしているとのことだった。

 

お互いに難しい話合いになるだろうと覚悟した。

 

 

ところが、話をしているうちに結論は簡単についてしまった。

 

 

その場で精算をし、和やかな空気の中で全てが終わった。

 

 

いつものように査定をし、いつものように買取をして

 

 

何事もなく終わったのである。

 

 

頼まれた画廊さんから、後から聞いた話だが、

 

 

その数時間後にお客様からメールが届いたそうである。

 

 

その瞬間、トラブルの文字が頭によぎったが、

 

 

それも考え過ぎで、

 

 

メールの内容は、このようなものであった。

この家は、祖父と父で50年以上に渡って美術品を収集してきました。

それが今日、ようやく整理が出来たことで安心しています。

 

 

更に、美術品のシミやキズ等を直して、再び日の目を見させてくれる機会が出来たことに深く感謝します。

 

長男としての責任が解き放され、美術品たちもとても喜んで

 

 

いると思います。

 

 

というお礼のメールであった。

 

ほっとするやら、とても勉強になった瞬間でもありました。

 

遺産としての美術品は相続したものにとっては、少しでも

 

 

高い金額で売りたいと思うのは本来、当然である。

 

 

その美術品の価値があればあるほど

 

 

倉庫に埋もれたままでいることに罪悪感にも似たものを

 

 

感じてしまう方もいるのだろう。

 

美術品を整理するといっても、色々なドラマがあり

 

 

皆それぞれの心情があるのだということを

 

 

知ることが出来た瞬間であった。

 

いつもの通り、査定して買取をする。

 

 

私にとっては、いつもの出来事でも、お客様の心情は色々なのである。

 

身が新たに引き締まる自分がいた。

千住先生の個展に行ってきました! NYにて

2012年03月28日(水)

3月22日~26日の間を利用しニューヨークまで行ってきました。
 

ツアーでの参加とはいえ、終日自由の海外日程。

 

 

どうなることかと思いましたが無事に帰国出来ました。

 

片道12時間と日本との時差は-13時間。

 

 

頭が混乱しましたが、千住博先生のNYで開催している個展に行ってきました。

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カタコトの英語を使い、タクシーでようやく到着した。

 

 

千住先生の作品がガラス越しに見えて、まずは安心した。

 

中には、先生の新作が飛び込んで来る。

大作である。

 

 

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図々しくも、オーナーの方に写真を撮って頂いた。

 

 

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入口を入ってすぐある作品。

 

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一番奥、正面に展示されている作品。

 

 

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そして、先生の代表作でもある ウォーターフォール。

 

 

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圧巻でありました。

 

この辺りは、NYでもギャラリーが多くある通りでもあるようで

 

 

NYの中心、5番街とはまた違い、落ち着いた通りに面している。

 

白を貴重としたギャラリーは、光が優しく差し込み

 

 

先生の作品と良い調和がとれた空気が流れている。

 

折角の先生の作品の隣にむさ苦しい私も一緒に写っているが、そこはお許し願いたい。

 

 

良く、日本からここまで来れたと褒めてやりたいところである。

お問合せを頂く皆様へのご案内

2012年03月20日(火)

 

 

いつもお問合せを頂きありがとうございます。

 

 

大変申し訳ありませんが

 

 

3月22日(木)~3月26日(月)まで海外出張のため

 

 

お問合せを頂く皆様にはご迷惑をおかけいたしますが

 

 

この期間は、お電話でのご相談をお受けすることができません。

 

 

メールでのご対応は通常通りいたしております。

 

 

誠に申し訳ございませんが、よろしくお願い申しあげます。

 

 

 

27日(火)からは通常通りの営業となります。

 

 

 

どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

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年末年始休暇のお知らせ

2011年12月28日(水)

2011年も残りわずかとなりました。

業者間で開催される交換会も年内、全て終わり、後は新年を迎えるばかりとなりました。

年末年始休暇の日程をお知らせします。

 

平成23年12月29日~平成24年1月5日  となります。

 

 

1月6日 10時より、通常営業です。

 

 

今年も沢山の絵画買取のご依頼を頂き、全国の方とお話をしてきました。

 

 

絵を通して色々な出会いがあり楽しいものです。

 

 

電話や実際にお会いして、お客様のご相談に耳を傾け、ご説明しながら、自分自信も勉強をさせてもらった気がします。

 

絵の相場も年々、厳しくなってくる昨今ですが、

 

 

来年も覚悟して、向き合わなくてならないことでしょう。

 

 

絵画買取をお考えの方は、慎重に納得のいくまで

 

 

質問をなげかけてください。

 

 

私も誠意をもって、対応いたします。

 

メールでお問い合せを頂いたお客様には

 

 

年末年始休暇の期間、こちらから、ご連絡をするのに

 

 

2,3日のお時間を頂くことになるかもしれません。

 

 

ご了承願いたい。

 

 

お急ぎの方は、当画廊へ直接、ご連絡ください。

 

 

すぐに対応いたします。

 

今年も残すところ3日。

 

 

どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 

来年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

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画商になったばかりの頃

2011年12月09日(金)

私が画商になったばかりの頃、知人の紹介で、車で山口県防府まで絵を売りに行ったことがある。

今では、考えられない行動力の凄さに若さを感じて懐かしい。

 

沢山の絵を積み込んで、ポンコツ車を走らせた。

 

 

そこで絵を1点、買ってくれるという。

 

 

「明日、現金を用意しておくので来てください。」

 

 

と言われ、深々とお辞儀をし

 

ウキウキと玄関を後にした。

 

その夜は、嬉しくてたまらなかった事を記憶している。

 

 

翌日、スキップしたい気持ちで再びお客様の家へ

 

 

入ると、どうも様子がおかしい。

 

 

昨日の歓迎ぶりとはうってかわり、暗雲がたちこめている。

 

 

案の定、

 

「君のような若造がこんなに高級な絵を沢山もっているのはおかしい!」

 

 

というのである。

 

私は画商だぞ!必死に集めて来たというのに

 

 

全くひどい話である。

 

 

説明しても、聞き耳も持ってもらえず帰るしかなかった。

 

 

憔悴しきった顔で近くの喫茶店に入ることにした。

 

 

確か名前は「エトワール」だったと思う。

 

 

そこで、コーヒーを注文した。

 

一人ぽっつりいる私が気になったのか

 

 

そこの経営者らしい人が声をかけてきた。

 

 

「遠方から来たの?」

 

 

誰かにこのやりきれない気持ちをぶちまけたくて、

 

 

一部始終を話した。

 

 

なんだか、すっきりした。

 

 

ところがその経営者は、

 

 

「ちょっと見せてご覧よ!」と言うのである。

 

 

何だか、不思議な気持ちでお店に数点並べた。

 

その時だ。

 

先程の返却をくらった絵を指さして、

 

 

「これ、いくらするの?」と聞くのである。

 

 

こんな偶然があっていいのかと思った。

 

 

今でもあの時のことを思うと信じられないのだが、

 

 

値切りもせずにポンと買ってくれたのである。

 

 

そればかりか、さらに2点も注文をしてくれた。

 

 

世の中、何があるかわからないものである。

 

 

地獄から天国とはこのことかと思った。

 

 

後日、注文の絵は羽田から防府の空港まで飛行機とレンタカーを

 

 

使って、お店に届けた。

 

ずっと訪ねたかった事を、その経営者に聞いてみた。

 

 

「何故、ふらりと喫茶店に入っただけの私のような若造から

 

 

絵を買おうと思ったのですか?」と。

 

 

経営者は、「君の目を見て信じたのだよ。」と答えてくれた。

 

 

こんな嬉しい事はありませんでした。

 

エトワールの経営者の名前は畑さんと言った。

 

 

まだ元気に山口県でコーヒーを煎れているのだろうか?

 

ちなみにその絵というのは、東郷青児でありました。

 

画商をしていると

 

 

いろんな出会いがあるものである。

 

 

 

 

絵画買取はギャラリーアート六本木

織田広喜先生についての話 その2

2011年11月15日(火)

すっかり、ご無沙汰してしまいました。
織田広喜先生の話を引き続きしましょう。

ある日の出来事である。

いつものように織田先生宅へ作品を頂きに伺った。

ちょうど玄関先で出前のお兄さん風の方と一緒になった。

「何か出前でも先生が取ったのだろう。」と思いながら、
一緒に玄関へと入ると、いつも会うお手伝いさんがいつものように、

「先生は最後の仕上げ中なのでお待ちください。」

と言われる。

織田先生の玄関はとても広い。

一人、二人の男が座って待つスペースは十分ある。

そこで、一緒に入った出前のお兄さん風の方に興味を持った。

器を取りに来たようではないようだ。

どうやら、出前の方ではない。

「画商さんですか?」と無難な質問を私はしてみた。

出前のお兄さんと思っていた人は「二科会の会友です。」という。

画家であった。

「織田先生が私の個展に来てくださり、作品を買ってくれたのです。今日はその代金を頂きにきました。」

というのである。

こりゃ、驚いた!

画家が画家の作品を買う????

それだけでもすごい驚きだが、織田先生ほどの大家の先生が出向いて新進作家の作品を買いにきたとは。

感動してしまった。

織田先生の優しさが感じられる。

若い画家を応援しているのであろう。

本来、新進作家を応援するのは画商の私たちがすべき事を先生は自然体でしてのける。

こんな先生がいるのか・・・・と心にしみた。

いつものように、先生は2階のアトリエから降りてきて
私には、お願いしていた作品を渡してくれた。

この若い画家には封筒を渡していた。

なんの説明もなく、いつもの優しい笑顔で。

たまたま、居合わせことで知った出来事であったが

先生は、何事もなかったような風貌である。

私なら、ついつい言ってしまうだろう。

「この作家の絵を買ったんですよ。」と少し自慢げに。

先生は違うのである。

誰かに知らせたいのでもなく、誰かに自慢したいわけでもない。

いくらでも出来たはずである。全くそんな、素振りもない。

優しさの器、心の広さが違うのである。

また、織田広喜先生が好きになってしまった。

織田広喜先生についての話

2011年10月25日(火)

こんにちは。

今日は、織田広喜先生についてお話をしようかと思います。

祖師谷のご自宅へ通うこと数十年。

作品を戴きにあがる時いつも思うことがある。

今までに、相当な点数を戴く度に思うこと。

広喜先生はどんな方にも差別なく平等に会ってくださり、作品を惜しみなく何点でも見せてくれる。

普通のことのように思う方もいるかもしれませんが、
画家の先生が、作品を床いっぱいに広げてくれる行為は
信じられない事なのである。

正直、初めて伺ったときは面食らった。

こんな先生がいるのかと実に驚いた。

大家の先生から作品を戴けること事態がありがたいというのに
「選んでください。」という言葉に、笑顔に

温かいものがそこにある。

心苦しい気持ちと嬉しい気持ちが入り混じりながら作品を選ばせて戴くと
広喜先生は、決まってこう尋ねる。

「こんなので良いのですか?」

まずい作品を選んでしまったのかとあせる私に先生は、
はにかみながら、少年のような優しい顔で、はずかしそうに渡してくれる。

いつもその手は油絵の具にまみれたいたずらっこのような手だ。

人間の心の大きさをいつも感じずにはいられない。

画商でありながら、私はすっかり、織田先生のファンになってしまった。

それからの私はというと・・・・・。
・・・・・・・。

話が果てしなく長くなりそうなので、次回、また語ろうと思います。

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グランドハイアットホテルの壁画

2011年10月21日(金)

 

こんにちは。

 

 

六本木という街はホテルがオープンしては

 

 

なぜか気がつくと消えていってしまう街です。

 

そんな中、

 

 

六本木一 豪華なホテルといえば

 

 

グランドハイアットホテルだろうか。

 

一度は訪れたことがある方も多いと思いますが

 

 

このホテルの一番好きな空間は、

 

 

ラウンジでもなく、

 

 

ロビーでもなく、

 

 

客室でもなく、

 

 

神殿   です。

 

白木の美しい神殿なのでありますが

 

 

ここの壁面が凄い! 素晴らしい!

 

 

足を一歩踏み入れると

 

 

静寂な空気が漂い、

 

 

水の流れる音が聞こえてくるような

 

 

素晴らしい空間なのです。

 

 

この空間を飾っているのが

 

 

千住博先生の「ウォーターホール」。

 

 

まさに圧巻です。

 

私のような年齢になってくると

 

 

結婚式に呼ばれる事は

 

 

全くといっていいほど無いですがあせる

 

 

式が行われていなければ

 

 

観ることができます。

 

 

六本木の名所のひとつだと

 

 

私は勝手に思っています。

 

美術館で多くの作品を観るのも

 

 

もちろん素晴らしいのですが、

 

 

この場所に行くだけで

 

 

心が癒される場所だと

 

 

私は思います。

 

 

千住博の作品をお探しの方は

 

 

↓↓↓

 

こちらへ

 

国立西洋美術館 ゴヤ展

2011年10月20日(木)

六本木に美術館が多くできてからすっかり上野に訪れることも少なくなっているこの頃ですが、
久しぶりに上野に足を運ぼうと思っている展覧会があります。

 

 

国立西洋美術館で開催されるゴヤ展です。

 

 

10月22日(土)から始まります。

 

 

 

フランシスコ・デ・ゴヤ  

 

 

皆さんはご存じでしょうか?

 

1746年から1828年に活躍したスペイン美術の巨匠です。

 

 

国王カルロス4世のの首席宮廷画家によって

 

 

名声を得た画家です。

 

 

プラド美術館所蔵の作品は40年ぶりの来日となります。

 

 

国立西洋美術館でも多くを所蔵していますが

 

 

今からとても楽しみにしています。

 

 

 

 

 

当画廊は六本木ですが、割引券のご用意があります。

 

 

日比谷線から上野に向かう通過点でもある

 

 

六本木駅に

 

 

是非

 

 

ぜひ

 

 

お立ち寄りください。

 

 

当画廊は日比谷線六本木駅の真上です。

 

お気軽に割引券をゲットしにお越しください。

 

と申しましても、

 

100円引きですが。。。。

 

マクドナルドのハンバーガーは

 

 

食べれるかもしれません。

 

近頃はすっかり涼しくなり、

 

 

年末まで、楽しみな展覧会がたくさんあります。

 

これから、徐々に、ご紹介もさせて頂きますが

 

 

美術の秋を満喫してもらえると

 

 

なによりです。

 

割引券は↓↓↓

 

ギャラリーアート六本木

私の人生を変えた東郷青児先生との出会い

2011年10月19日(水)

なぜ私が画商になったのか?

洋画家の巨匠 東郷青児先生との出会いが
私の人生を変えたと言っても言い過ぎではない。

学校を卒業後、何の仕事をしたらいいのか

全く検討もつかず、考え込んでいた時、

就職先を紹介してくれることを図々しくも期待して

東郷先生のお宅にお邪魔することにしたのです。

紹介してくれた就職先は

千葉県 南房総にあるゴルフとホテルを経営している会社

でした。

最初の頃は要領も得られず、毎日があっという間にすぎました。

ところが、日数が経つにつれ、仕事も覚えた頃、

人間というのはおかしなもので、慣れた頃に色々な事を考えるものです。

「こんな田舎で働くのは面白くないな~。」

「東京で仕事を見つけ、一旗あげたいな~。」

などと毎日、考えながら仕事をしていました。

東郷先生の紹介ということもあったので

2年間は、きっちり働いて辞めようと思ったのも

この頃です。

そして、

会社を辞めて、一番初めに行動をした事。

再び、東郷先生に会いに行きました。

そこで一言。

「東郷先生の作品を委託で販売させてください!」

と頭を下げ顔を上げると

これもまた一言。

「君ならいいよ。」 でした。

これがギャラリーアート六本木として画商になったはじまりです。

東郷先生のお陰もあり、二科会の先生方の

作品も取り扱えるようにもなりました。

二科会の先生方とのエピソードは次回に

お話したいと思います。

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